2025年7月26日現在、日本列島周辺では台風7号・8号・9号の3つが同時に発生するトリプル台風状態が続いています。
特に沖縄や奄美、小笠原諸島などでは強風・大雨・高波の影響が大きく、今後の進路や被害状況が懸念されています。
この記事では、最新の米軍・ECMWF・Windyのデータをもとに、各台風の現在地・進路予測・警戒点をわかりやすく解説します。
台風7号(フランシスコ)― 沖縄から離脱、でも油断禁物
■ 現在地と状態
台風7号は7月25日未明に沖縄地方に最接近し、現在は宮古島の北北西で西北西へ移動中。
中心気圧は994hPaで、今後は熱帯低気圧に変わる見込みですが、依然として南西諸島では強風域が残っています。
■ 被害と影響
25日から26日にかけての影響で、沖縄・奄美地方は強風・高波・大雨に要注意。
特に大潮と重なった沿岸部では高潮・浸水・河川の氾濫リスクが高まっています。

台風7号は勢力が落ちているけど、沖縄や奄美では強風と高波に引き続き警戒を。高潮や浸水にも要注意!
台風8号(コメイ)― 沖縄本島に接近、風雨激化中
■ 現在地と進路予測
台風8号は26日未明に沖縄南方海域から本島へ接近中。中心気圧は975hPa、最大風速35m/sと「強い」勢力。
米軍の予想では27日夜に東シナ海で熱帯低気圧化しますが、その前に沖縄本島や九州南部に大きな影響が見込まれます。
■ 警戒点と被害
雨風は今後さらに強まり、警報級の大雨、土砂災害や河川増水、高潮、低地の浸水などのリスクが高まります。
特に26日は大しけの海況が予想され、交通機関や離島の航路に影響も出る可能性があります。



台風8号が沖縄本島に接近中。雨・風ともに激しくなる予想で、高潮・土砂災害に最大限の警戒を!
台風9号(クローサ)― マリアナ諸島から北上、小笠原へ
■ 現在の位置と予測進路
台風9号はマリアナ諸島付近で停滞中で、26日午前の時点で中心気圧990hPa。
最大瞬間風速は35m/sで、今後北上しつつ勢力を増していく見通しです。
28日頃には小笠原諸島へ最接近する可能性が高くなっています。
■ 今後の影響
週明けにかけて小笠原では暴風・高波・激しい雨の恐れがあり、船舶の欠航やライフラインの混乱も想定されます。
ECMWFやWindyでは29〜31日に本州南岸を通過する進路も示唆されており、太平洋沿岸地域も油断はできません。



台風9号は小笠原方面にゆっくり北上中。週明けには列島南部にも影響の恐れがあり、進路に注視してください。
モデル別:進路予測比較(JTWC/ECMWF/Windy)
台風 | 米軍JTWC予想 | ヨーロッパECMWF予想 | Windy可視化 |
---|---|---|---|
7号 | 与那国島付近で熱帯低気圧化へ | 28日頃中国大陸に上陸、九州一部に強風影響 | 徐々に衰弱、西よりに抜ける進路 |
8号 | 沖縄通過後、中国大陸東岸へ進行 | 南シナ海から中国東岸へ向かう | 26日午前、沖縄本島に最接近中 |
9号 | 27日に小笠原へ接近、北上傾向強め | 勢力を増しながら列島南部へ | 29〜31日に本州南岸を通過する進路も |



各モデルで多少ズレはあるものの、共通して沖縄・小笠原・本州南部に影響が出る流れ。早めの備えを!
今後の注意点と防災ポイント
- 26〜28日にかけての大雨量(予想):
- 奄美:120mm
- 九州南部:150mm
→ 土砂災害や低地の浸水リスクが高まっています。
- 高潮・高波:大潮と重なるため沿岸部の警戒が必須。
- 離島航路・航空便:運休・欠航に備えた予定の調整を。



週末から週明けにかけて、列島の広範囲で台風の影響あり。最新情報を頻繁にチェックして安全確保を!
まとめ:トリプル台風、今後の影響に最大限の警戒を
2025年7月26日現在のポイントを総まとめします。
- 台風7号(フランシスコ):沖縄から離れつつあるが、南西諸島は依然として強風域。
- 台風8号(コメイ):26日~27日にかけて沖縄本島を通過、九州南部にも影響。
- 台風9号(クローサ):週明けに小笠原に接近、来週後半には本州南岸付近を進む恐れも。



トリプル台風は今後も日本列島へ複合的な影響を与える可能性あり。進路や被害情報をこまめにチェックして安全第一で行動を!
台風・気象情報 公式サイトリンク一覧
サービス | 台風・気象情報ページのURL | 備考 |
---|---|---|
WeatherNews | https://weathernews.jp/onebox/typhoon/ | 台風の進路、実況、詳細解説 |
tenki.jp(日本気象協会) | https://tenki.jp/bousai/typhoon/ | 台風進路図、各種気象警報 |
Windy(気象可視化) | https://www.windy.com/ | 世界の気象モデルをリアルタイム可視化 |
米軍JTWC(台風警報) | https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html | Joint Typhoon Warning Center |
ECMWF(欧州中期予報) | https://www.ecmwf.int/ | 世界気象予報の中核モデル(直接台風進路図は要ログイン) |
ECMWF簡易台風モデル | https://www.gpvweather.com/ecmwf.php | GPVサイトでECMWFモデル進路図閲覧可 |
※注意
- 上記リンクは台風最新情報や進路図、気象データをリアルタイムで確認できる公式ページや代表的な可視化サイトです。
- ECMWF公式ではグローバル気象モデル、GPVでアジア圏中心のECMWF台風進路シナリオが表示されます。
- WindyはECMWFほか複数モデルをユーザーが切替表示でき、台風進路や暴風圏域を直感的に確認可能です。
各サービスで情報更新頻度が異なるため、複数サービスを並行して確認するのがおすすめです。